古いものの中にある大切なもの
師匠から、田んぼの水路の歴史について、いろいろと教えていただきました。
江戸時代、山にトンネルを掘って用水を引いていた場所もあるそうです。いつもお世話になっている田んぼも、昔の方々が水害で使えなくなった場所を、土を盛って、区画整理をして、今の形になったとか。重機のない時代、どれほど大変だったか想像もできません。人が持つ技術は、ある意味、現代人よりも高いものだったのじゃないかと思います。本当に、昔の人の知恵と力はすごいです。
川から田んぼへ水をあげる方法も、川のとある箇所に、丸太を埋め込む?入れ込むことで水かさをあげるという、機械を使わずして引き込める方法で、とてもうまくできています。
毎年、水路の掃除、水あげのあとには、地域の人が集まって宴会をするそうです。それは、どこの田んぼがいつから水を引き、いつから植えるか。そんな話をする貴重な場だそうです。(今年はできませんでしたが)
人と自然、人と人との関わりは、田んぼを通して成り立っていて、それが地域を守ることにつながっている。
古いようで、とても貴重だと感じました。
時代を戻そうとは思わないけれども、これからの時代を生きていくヒントは、昔の人々の生活の中にも沢山あるんじゃないかと思います。
新しい技術と、古くからの知恵。それを掛け合わせると、きっともっと良い道が見える。
そんな気がしています。
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