9月 こんなことを始めました


9月、畑の雑草の勢いも少し落ち着いてきた頃、夫婦でとあることを始めました。


自称『里山復活プロジェクト』です。


今の私にとって、一番大事だと感じているもの。それが”里山”です。


町や都会が大事ではないと言っているわけではありません。


ただ、我が家の子どもたちが学校に行かない選択をした事をきっかけに、”生きるということ”を強く意識する様になって、そんな時に師匠に出会って、たくさんの話を聞き、自然の中で活動をするようになって、”里山”というものが”生きる事”にとても大事だと感じる様になりました。


里山には命がたくさんあって、生きるための食料や燃料もあって、豊かな土があります。そんな豊かな山から流れ出たミネラルが川を流れ、海に流れでる事で海が豊かになり、魚介類を食べる事ができます。山があるから海の幸がある。そして、山を整備する事で、土砂崩れを防ぐ事ができて、自然災害を抑える事も可能です。


今、日本の国土の大部分を占めている山は荒れていて、整備できていません。私が知っている山は竹が生えていて、ツタで覆われていて、暗くて入りにくい場所です。それが山だと思っていました。でも、本来はそうではないと知って、びっくりしました。


本来は竹藪があまりなく、木がちゃんとスッキリ立っていて、ふかふかした土も少なく、しっかりとした土だったそうです。だからこそ、山の幸はもっと豊富だったとのこと。母からは、昔、赤松の根っこに生える松茸を山盛り食べていたという話を聞きました。(松茸は、綺麗な場所じゃないと育たないから、今の山では無理だそうです。)


全く知らなかった事実を知って、衝撃を受けると共に、『そんな素敵な環境をなんでなくしてしまったの?私たちもそんな環境で遊びたかった!自分たちだけ良い思いをしてひどい!』と思ってしまいました。


だからですね、自分もそんな環境をもう一度見てみたいし、遊んでみたいし、子どもたちにもそんな場所で遊ばせてあげたい!!って強く思う様になったんです。


こればっかりは、IT技術ではなんともなりません。何かしら知恵を働かすだけでもどうにもなりません。ただ、体を動かして、竹を切るしかないんです。草を刈るしかないんです。掃除するしかないんです。


モノで溢れた家を片付けるには、最終的に家を壊して処分する事はできるかもしれませんが、山は取り壊して作り替える事はできません。今、あるものに手を入れていくしかない…。目の前の広い土地を見ていて、それを綺麗にしたいとなると、『本当にできるんだろうか?』と不安になって、途方にくれましたが、結局、覚悟するしかないんですよね。


幸い、師匠もずっと里山の風景を取り戻したいと思っていたとのことで、今、毎朝、一緒に作業をしています。


毎年、冬になるとセリが採れる沢を綺麗にするために草を刈ったことをきっかけに、その周辺の草を刈り、水路を綺麗にし、竹藪で暗闇になってしまっている竹を切り出しています。


そんな活動に共感してくださった方々も数人増えていて、今では多い時は6〜7人ぐらいで作業をしています。


その方々と毎朝会って、作業をして、汗を流して、話をして、始まる1日。


とても充実しています。


最近では、長男も”やってみたい”と活動に参加しています。


正直、この活動を続けられるのだろうかと不安もあります。ちゃんと綺麗にできるのだろうかとか、それが何に繋がるのだろうかとか、不安があります。


でも、やらずにはいられないという感じです。


今のところ、毎朝数人で作業していると、少しずつ視界が開け、土に日が差し、立派な木が姿を見せてくれ、山が息を吹き返しているような気がしていて、楽しいです。


毎朝、コツコツ、コツコツと。

これからも、とにかくコツコツ、コツコツとやっていきたいと思います。


この竹藪を刈ると…
この斜面が出てきて…
見晴らしが良くなりました!
この竹藪をひたすら切って…
木が出てきて…
竹を運び出していくと…

広場が出てきました!


天然の登り棒!大人も子ども楽しんでます!

SATO LIFE to omogaeru

自然が教えてくれるコト・里山作りのお手伝い・自分なりの生き方、学びのカタチ

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