社会の中で育つということ
今週末より、長男の絵(イラスト)を、町の施設で少し展示していただけることになりました。
中学校の支援教室や、学校が苦手な子の中で、絵を得意とする子数人の作品が展示されるそうです。
中学校の先生方に、長男のイラストを見ていただいたりしましたが、『面白い!』『すごい!』と評価していただいて、ありがたいかぎりです。
一方で、長女はお菓子作りに励んでいます。
いつも農作業を一緒にやっている方が、『長女のお菓子を食べてみたい』というリクエストをしてくださり、みんなで食べている様子を写真にとって、長女にみてもらったらどうかな?と、提案してくださったんです。
長女にとっては、会ったことのない方のリクエストでしたが、必要とされたり、好きなことにチャレンジするきっかけを作ってくださったのはやはり嬉しかったようで、長女のできる範囲で応えてくれました。
フォンダンショコラ、チョコパンケーキ、レーズンクッキー、チーズケーキ
1度ではなく、数回作ってくれました。
長女が作ってくれたお菓子を、私が稲刈りのお茶タイムなどに持っていって、みなさんに食べていただいて、『美味しい』『上手だね』と『長女ちゃんにお礼を伝えてね』と声をかけていただき、それを長女に伝えました。
照れているのか、お礼を伝えても反応は薄い長女でしたが、毎回ちゃんと作るものを決め、材料の依頼があり、日程の確認があり、その日に向けて試作したり、準備したり、できるなら可愛く持っていけるようにと自ら包装するものを買い物にいくまでもしてくれました。
今は、寒くなってしまったので、持っていったりはしていませんが、家では自分の食べたいものを探しては、いろいろとチャレンジしています。
お菓子を作っている時が一番楽しそうです。
いつもお世話になっている方の素敵な提案のおかげで、長女が苦手な外の世界にも、自分を必要としてくれたり、喜んでくれたり、関心を持ってくれている人の存在を知れたのはとても大きかったと思います。
しかも、長女のペースをいつも大事にしてくださっているので、私も安心して長女を見守る事ができました。
おかげさまで、まだ、長女は外に出る事が苦手ではありますが、以前よりは敷居が下がった感じがしますし、確実に外の世界=私たち夫婦や長男がいつも作業している畑や山に関心を持ってくれるようになってきました。
外に出てみようかという気持ちも湧いてきているようです。それでも、自分を守るために長い期間家にいたので、変化が怖いという気持ちもあって、葛藤したり、時々しんどくなったりもしています。
それでも、以前よりは前向きで、話す事も笑う事も増えて、何よりも『やりたいことが多すぎて困ってる』『寝る時間ももったいない』そんな言葉をきける様になりました。
長男にしても、長女にしても、家族以外の方々、地域の方々に気にかけてくださったり、見守ってくださっている事が本当にありがたいです。
社会で育つというのはこういう事なのかな…。
と、実感・体感しています。
おかげさまで、我が家の子ども達は一般的な成長とはかけ離れていますが、それぞれ、確実に成長してきているなと感じています。
これは本当に周りの方々のおかげです。感謝でしかありません。
私も、我が家の子ども達をたくさんの方々に見守っていただいたように、いつか他の誰かにもこの流れを伝えていけたらなと思います。
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