自然のチカラ

師匠のお話から学んだり、感じたことです。

山の尾根には赤松の木が多く生えていて。赤松は、陽の光は沢山必要だけれども、水分は少なくて大丈夫で、乾燥しがちな土地でも、風にも強くしっかりと立っていられるそうです。


一方、尾根から山肌の方に降りていくと、栗の木や、桜、楢の木が生えています。水分が必要で、土にしっかり根を生やしています。


木でもなんでも、自然界のものには"住み分け"があるそうで。

昔の人は、この山の木の生え方を元にして、建物を建てていたそうです。

基礎や土台には、栗や楢の木。梁や柱に赤松の木。

五重の塔などにもそのような知恵が使われているとかなんとか…。

昔の方々は、自然の摂理というか、自然の中にある知恵を生活に取り入れていたのだなと感動します。


一方、話は変わりますが、今はマツクイムシと言う虫が松を襲っているようで。

先日、眺めた赤松の木も、なんだか元気がありませんでした。師匠曰く、原因は、マツクイムシじゃないかと…。


日本全体の問題なようで、場所によっては、駆除を試みたりもしているようですが…。

私は、この話を聞いていて、ナウシカを思い出してしまいました。

日本の山は今、人間の手があまり入っていなくて、荒れてしまっている場所が多いです。


そんな山を循環、再生する為に、松の木は自らマツクイムシを呼び寄せているのでは?と…。

自らマツクイムシによって枯れて倒れて腐っていって、また新しい木が育つ環境を作る。そうやって山と言う環境を守ろうとしているのかもしれないな…なんて、考えてしまいました。


正に、ナウシカの名言。『虫は世界を守ってる』な気がするんですよね。


実際、ブルーベリーを剪定していても、もう、実が付きにくい元気の無い枝は、肌艶が悪く、枯れた感じになっていきます。その代わり、元気な枝が別に立派に成長したりしています。元気な枝を伸ばす為に、元気のない枝は自ら朽ちていくんです。しかも、そんな枝には、細くて弱い枝に、小さな花芽が沢山つきます。師匠は、そんな様子を、『最期に花を咲かせようとするんだよ』と話をしてくれました。

日々自然と向き合っていると、当たり前の事なんでしょうが、自然は、人間が思うよりも遥かに自分達で生きる術を持っていると感じています。


温暖化だって、問題にしたり、困っているのは人間であって、地球からすると、ただの自然の営みです。


本当、人間なんて、ちっぽけなもんです。


自然の中で生かされているだけ。

そう考えると、生きてるって凄いことだし、奇跡だなぁ〜と感じます。

人間も、自然の中で、感じるままに、そのままで生きていけば、それでいいのだと感じます。


このカラマツの木も、一本で生えているときの枝の形を、数本のカラマツで作り出しています。全体で見ると、一本で生えているような形に見えますが、実は5〜6本あるんですよね。

こういうのを見ると、木にも意思があるんだろうなーと感じます。

SATO LIFE to omogaeru

自然が教えてくれるコト・里山作りのお手伝い・自分なりの生き方、学びのカタチ

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