9月、こんなことやってました 鮒の追い出し


気がつけば10月!!早い!!


御代田町はすっかり秋です。

朝晩は寒いぐらいです。


ブログを書こうと思う内容が日々ありつつも、なんだかバタバタしていて追いついていない日々。


何をしているかって、とにかく畑や田んぼや山と戯れています。


ちょっと9月を振り返ってみたいと思います。


9月初旬。


師匠が田んぼで鮒を養殖しているので、それの追い出しをしました。


長野の佐久地域では、田んぼで鯉や鮒を養殖する農法があります。


春に田んぼに親鮒を放流し、それが卵を数回産み、養殖し、稲刈り前に捕獲します。


その小鮒を甘露煮にして食べるのが、この辺りの秋の始まりを感じる風物詩のようです。


甘露煮にできるほどの量を養殖できるかどうかは、稲が育つまで、動物との闘いです。


師匠は、毎年、あらゆる方法でサギやミンクやイタチなどから鮒が食べられない様に工夫していらっしゃいます。動物はとても賢いようで、思わぬ所から田んぼの魚を食べたりするそうです。


師匠のこれまでの奮闘話を聞いていると、動物の知恵は、人間の想像を遥かに超えているとびっくりします。特に鳥の知恵は凄いです。


今年は、動物対策も、養殖も、なかなかうまくいったようで、大量の小鮒を捕獲できました。


水を抜いた田んぼから出てくる小鮒や親鮒、さらにはドジョウにおたまじゃくしにヤゴ。中には貴重なゲンゴロウまで…。あらゆる生き物が流れ出てくるので、それを仕分けるのが大変でした。


ちなみに、田んぼには絶滅危惧種2類の山椒藻(サンショウモ)もたくさんあって、絶滅危惧種にもかかわらず、邪魔だ邪魔だと避けられているという…。


鮒を養殖する=無農薬なので、とにかく生き物の生態系が素晴らしく豊かです。


私はいつもその環境に感動していますが、師匠曰く『昔はもっとすごかったよ』『今は大したことない』とのこと。


一体、どれほど素晴らしい景色が広がっていたのかと、いろいろ考えさせられたりもしています。


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