伝統を繋ぐという事
先日、ご縁をいただいて
”ぼろ織”というものを体験させていただきました。
”ぼろ織”とは、
古い布を裂いて、
それを糸として織り込んでいくという
この辺り(長野県?)の伝統的なものだそうです。
↓ 板に巻きつけているのが、布を裂いた物。ポーチはぼろ織でできた布で作られています。
布を裂くところからやって、
機織機に座って、裂いた布糸を通して
トントン…と言う音を響かせながら、
布を織っていく…
なんとも言えない豊かな時間でした。
ものづくりが好きな末っ子も
一緒に行きましたが
楽しい!楽しい!と喜んでやっていました。
↓ パパさんも末っ子も夢中になってやっています。(この体験を一番やりたがっていたのはパパさん)
教えてくださった方は
機織機を保存する活動をされている方で、
数十台もの機織機を管理されているのですが、
ただ、機織機を保存するのではなく
ぼろ織という伝統と共に機織機を繋いでいきたい
という思いを強く持っていらっしゃる方でした。
ぼろ織を通して楽しんでほしい
織物も、人とのお話も
とにかく楽しくやって欲しい。
楽しんでやっていれば、
その輪が自然と広がっていくと思ってるんです。
”楽しんでもらうのが一番”
という事を何度もおっしゃっていて。
我が家も日々、
”楽しい”を大切にしているので、
とても共感するものがありました。
さらに、
機織機や、糸、古い布、
その技術を学んでいる方々、
全ての事を大切に大切にされている事が伝わってきて、
伝統を繋ぐと言う事は
ただ、その内容を伝えていくだけではなくて、
その伝統に関わる人やものを大切にする事
なのだと、
とても大切な事を教わった気がしています。
どうしても、
伝統や物に気を取られてしまう気がしますが、
大切に繋いでいくのは”人”
なんですよね。
本当に大切しなくてはいけないのは”人”なんですよね。
場所等の課題があるので、
まだまだ時間がかかるとは思いますが、
パパさんはいつかはこの伝統を繋ぐ糸となれれば良いなと考えていて
じっくりと検討していこうと思っています。
↓ 完成品
(本当は一反分を織ってしまうそうですが、体験なのでこのサイズ)
↓ 番外編
これはボロ布ではなく、書き終わった習字の半紙を織り込んで作られた物だそうです。所々に見える朱色は習字の”添削”の朱色だそうです。
↓ 番外編
末っ子を連れて行ったおかげで?教えてくださった方の本職でもある藍染も特別に体験させていただきました♪雪花染め(せっかぞめ)というそうです。これも楽しかった!!
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